バリデーションサービス:Validation Services

新工場建設、新規設備導入のバリデーション(クオリフィケーション)

  • プロジェクトバリデーションマスタープラン
    新たな製造施設の建設や、施設の大きな改造に伴うバリデーションをスムーズに進めるためには、プロジェクトの特性に応じた実践的な全体計画を定めることが重要です。
    当社は、豊富な実績から得られた知見に基づき、最も効果的で効率的なスキームをプロジェクトバリデーションマスタープランとして提案します。
  • ユーザー要求仕様書
    顧客の基本的な要求事項に基づき、ユーザー要求仕様書を作成します。ユーザー要求仕様書の内容は、導入するシステムの規模や複雑さ、品質への影響度、要求仕様の具体性の程度等によって変わります。
    当社は顧客とのコミュニケーションを通して、設備導入の目的と状況に合った最適なユーザー要求仕様書を作成します。
  • クオリフィケーション
    設計時適格性確認(DQ)、設備適格性確認(IQ、OQ)の手順そのものは、業界全体として成熟期に入りつつある一方で、ユーザー要求及び設計思想との整合性を取り、実効性のある検証計画を立案するという観点では、まだ発展途上にあると言えます。
    当社は、過去の実施例の単なる繰り返しや、公的スタンダードへの表面的な適合ではなく、ユーザーやサプライヤーと協力して、科学とリスクに基づく検証計画の立案を行います。

リスクアセスメント

  • ICH Q9に示される通り、今や品質リスクマネージメントは、製品品質及び患者の安全を守るために、無くてはならない活動となっています。
    当社は、多様なリスクアセスメントツールの中から最適なものを用いて、製品品質、製造プロセス、規制要件対応、顧客の品質ポリシー等、様々な側面からのリスクアセスメントを行います。リスクアセスメントの結果は設計や運用手順にフィードバックされます。また、リスクアセスメントを組織的に実施することにより、問題点に関するプロジェクト関係者全体の共通の理解が醸成され、社内外へのアカウンタビリティ(説明責任能力)が飛躍的に強化されます。
  • リスクアセスメントの実施例
     ・ 微生物管理
     ・ 製品の無菌性保証
     ・ 製薬用水設備の品質管理
     ・ 抗体原薬製造施設のウイルス隔離戦略
     ・ シングルユースシステムの取り扱い
     ・ シングルユースシステムの溶出物・浸出物(Extractables & Leachables)
     ・ 高活性物質の封じ込め

無菌性保証

  • 滅菌工程のバリデーション
    バッチ式高圧蒸気滅菌機、バッチ式乾熱滅菌機、乾熱滅菌トンネル等、無菌医薬品製造に使用される様々な滅菌機があります。滅菌工程をバリデートするためには、滅菌の機序に応じた科学的な検証計画を立てる必要があります。また効率的な検証を行うために、グルーピングやブラケッティングの考え方を適切に採用することも重要です。
    当社は科学的な妥当性と検証効率の両面を視野に入れて、滅菌サイクル開発及びバリデーションの支援を行います。
  • 除染工程のバリデーション
    除染工程は、主に無菌操作用アイソレータや無菌操作を行う作業室を対象として行われますが、滅菌工程に比べて結果に影響を与える要因が多い一方で、それらを厳密にコントロールすることが困難であるという問題を抱えています。またサプライヤー毎に、サイクル開発の理論やアプローチが異なる点も、除染効果の保証の観点から一つの課題となっています。
    当社は、複数のサプライヤーと協力してサイクル開発を行ってきた幅広い経験を元に、除染サイクルの開発及びバリデーションの支援を行います。
  • 滅菌並びに除染サイクルのトラブルシューティング
    滅菌や除染の定期的バリデーションにおいて初期のバリデーションと異なる結果が得られることがあります。当社は設備設計、クオリフィケーション、及びサイクル開発を通して得られた豊富な知見に基づき、トラブルの原因究明と解決策の提案を行います。
  • プロセスシミュレーションテスト
    プロセスシミュレーションテストは、無菌操作法により製造される製品の無菌性保証の適切性を検証するための一手法であり、無菌操作により行う工程の全てについて行われなければなりません。また対象となる製造工程,作業環境,作業操作,作業従事者などについては,実製品の製造工程を用い,かつ最悪ケースを想定したものである必要があります。
    殊に、再生医療等製品の製造工程においては、特有の多様な製造工程に考慮し、製品毎に固有のリスクを的確に洗い出し、適切で合理的な検証方法、判定基準を設定ことが求められます。1)
    当社は顧客とのコミュニケーションを通じて得られる製造工程及び製造作業の特性に関する深い理解に基づき、合理的で確実な検証計画を提案します。
    1) 「再生医療等製品の無菌製造法に関する指針」 厚生労働省事務連絡 2019.11.15

環境管理、水質管理

  • クリーンルーム内における製造環境の管理は、無菌医薬品の製造においては製品の保証に直接関係する重要項目ですが、非無菌製剤においても、その重要性が近年とみに強調されるようになっています。
    当社は日・米・欧(PIC/Sを含む)3極の規制トレンドを踏まえつつ、リスクに基づく環境管理プログラムを提案します。
  • 製薬用水は、製品の仕込み水や洗浄の最終リンス水等の用途に使用され、その品質管理は品質管理上、非常に重要な意味を持ちます。
    製薬用水の品質管理プログラムプログラムは、以下に示す3つの主要な要素から成ります。
     (1) 水質モニタリングプログラム
     (2) 製薬用水設備の運転管理、及び稼働状態のモニタリングプログラム
     (3) 製薬用水設備のメンテナンスプログラム
    当社は、目的の水質を持った水が、必要な場所に、必要な量、必要な状態で、恒常的に供給されることを保証するために、各プログラムを適切に構築し、継続的に正しく運用するための支援を行います。
    また、迅速微生物測定法の発展と普及により、微生物データの解釈や管理戦略にも変化が生じています。最新の技術を取り入れた新しい管理手法の構築についても、当社は積極的な支援を行います。
  • 滅菌並びに除染サイクルのトラブルシューティング
    滅菌や除染の定期的バリデーションにおいて初期のバリデーションと異なる結果が得られることがあります。当社は設備設計、クオリフィケーション、及びサイクル開発を通して得られた豊富な知見に基づき、トラブルの原因究明と解決策の提案を行います。
  • プロセスシミュレーションテスト
    プロセスシミュレーションテストは、無菌操作法により製造される製品の無菌性保証の適切性を検証するための一手法であり、無菌操作により行う工程の全てについて行われなければなりません。また対象となる製造工程,作業環境,作業操作,作業従事者などについては,実製品の製造工程を用い,かつ最悪ケースを想定したものである必要があります。
    殊に、再生医療等製品の製造工程においては、特有の多様な製造工程に考慮し、製品毎に固有のリスクを的確に洗い出し、適切で合理的な検証方法、判定基準を設定ことが求められます。1)
    当社は顧客とのコミュニケーションを通じて得られる製造工程及び製造作業の特性に関する深い理解に基づき、合理的で確実な検証計画を提案します。
    1) 「再生医療等製品の無菌製造法に関する指針」 厚生労働省事務連絡 2019.11.15

クリーニングバリデーション

    医薬品の製造装置の洗浄は、製品の交叉汚染を防止し、製品品質と患者の安全を守る上で、最も重要なプロセスの一つであり、その目的は、製品品質と患者の安全を確保することにあります。
    GMPにおける科学とリスクに基づくアプローチの重要性は、確実に高まっていますが、クリーニングプロセスの開発及びクリーニングバリデーションについても、同様の思想に基づくアプローチが強く求められ始めています。
    特に重要な動きとして、2015年のEU-GMP Annex 15並びにPIC/S-GMP Annex 15の改訂、2018年のEMAの「交叉汚染防止の実施と健康に基づくHBEL設定ガイドライン」 )に関するQ&Aの発行、そしてASTM3106「科学及びリスクベースの洗浄工程の開発とバリデーションに関するスタンダードガイド」の発行が挙げられます。
    当社は、ASTM3106作成チームのリーダーであったAndy Walsh氏が代表を務める非営利団体、CPCI (Center for Pharmaceutical Cleaning Innovation)との緊密な協力関係に基づき、グローバルトレンドに沿ったクリーニングプロセスの開発及びクリーニングバリデーションの支援を行います。
    尚、現在ASTMのクリーニングバリデーションのチームは、PDAのタスクフォースとして、PDA Technical Report29 (Points to Consider for Cleaning Validation) の全面的な改定にも取り組んでいます。